一筆箋の正しい使い方って?
広報という職業柄、報道関係の方々に資料をお送りする機会がしばしばあります。
手元のPCには、Wordでできた「送付状テンプレート」なるものが保存されているのですが、どうも愛着がわかず、一筆箋を使うことが多いです。
いつも簡単な挨拶文しか書いていなかったのですが、ふと、それでいいのかしらと不安になりました。時候の挨拶や結びの言葉、はたまた「かしこ」で終われとか、そんなルールがあるかもしれません。
…だとしたらどうしよう。
ついつい調子に乗って、「友蔵一筆箋」で5・7・5のビートを刻んでしまったこともあります。とんだ失礼をしでかしているかもしれません。ぞわり。
いやいや、何かをするのに遅すぎるということはありません。
現代っ子なので、さっそくWEB検索です。
こんなすばらしいWEBサイトに出会ってしまいました!
ステーショナリーの企画・製造等を行う(株)デザインフィルさんの「手紙の書き方」です。今回はこちらのWEBサイトのお力を借りて、一筆箋について学びたいと思います。
そもそも「一筆箋」とは?
なんとなく、「縦書きの短冊のような形状の便せん」というイメージを持っていましたが、そのイメージ通り「縦18センチ×横8センチほどの短冊型の細長い便箋のこと」を指すのだそうです。
ただ、縦書きというのは使い方のひとつにすぎず、横書きタイプや罫線のないフリータイプなど、その種類はさまざまだとか。
※デザインフィルさんのWEBサイトには、他にもさまざまな一筆箋が!
一筆箋のルールとは?
ここがいちばん気になっていたわけですが、結論は「自由」の2文字でした。
………本当かなあ。
私は知っています、世間は自由という名の不自由があることを。
「なに食べたい?」「なんでもいいよ」「じゃあ焼肉行こう」「えー、違うのがいい」…なんでもよくないじゃないか。
「お前の思う通りにやってみろ」と言われてやってみたら「だからそうじゃなくてだな…」とダメ出しを食らったり。思う通りにやってみたのに!(涙)
こんな感じのもどかしい想いを抱いたことがある方は、多数おられることでしょう。
そんなわけで、私は一筆箋業界の「自由」宣言についても疑いの目を向けざるをえません。そこで、文例を見てみることにしました。帰納法で「自由」ぶりを確認してみようと思ったのです。
ビジネス一筆箋の文例
再び、デザインフィルさんの「手紙の書き方」を参考にさせていただきます。
まずは「お見舞いの品に添える一筆箋(職場の先輩へ)」篇です。
一発目から、なかなか試されるシチュエーションですね!
例文のすべては上記リンク先をご参照いただきたいのですが、ポイントと思われるところを抜粋いたします。
「山本さんの好きないちごをお送りいたします。いちごを召し上がっている時の山本さんの笑顔が好きです。」
…なんという文章力でしょう。
こんな一筆箋が添えられていたら、私、「よもや好意を抱かれているのでは」と勘違いしてしまいます!
続きまして、「贈り物(お歳暮)に添える一筆箋(取引先へ)」篇。
これからの季節にぴったりですね。こちらもワンポイント引用させていただきました。
「ささやかではございますが心をこめて選んだ品をお送りいたします。
こちらのスウィーツを見つけた瞬間、思わず「美味しそう!」と、声をあげてしまいました。」
実にかわいらしい!肩ひじ張らずに素直な気持ちを書いてよいのですね。なるほど。
最後に、「商品サンプルの送付に添える一筆箋(取引先へ)」篇です。
「いつも御社とお仕事をさせていただき幸せです。
山田様からご連絡をいただきますとつい笑顔になるほどです。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。感謝をこめて」
これはもはやラブレター!読んでいる私が照れてしまいました。
この一筆箋、もらったら捨てられませんよ!
【結論】一筆箋の使い方は本当に自由だ
3種の文例を拝読しただけで、「一筆箋の書き方とは真に自由である」ということがよくわかりました。形式にこだわる必要なんてないのです。小さなスペースで気持ちが伝えられるかどうかがキモなのですね。
しかし自由であるからこそ何と書いたらいいか悩む、という新たな悩みに直面してしまいました。一筆箋、小さいながらもその腕が試される、気軽だけれど奥が深い存在です。
これからもまるちゃん一筆箋シリーズを愛用しつつ、文章力を鍛えてまいりたいと存じます。
【補足情報】まるちゃん一筆箋はこんな感じです!
中身もこんなにかわいい一筆箋です。
早速、「自由に」商品紹介してみました。
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※サンシャインシティのWEBサイトは下記リンクからどうぞ