日本アニメーション(株)広報ブログ

「ちびまる子ちゃん」「あらいぐまラスカル」「ペネロペ」中心に、最新情報を広報視点でお届けします

まる子のハンカチを「手描友禅」で色付けしよう!キッズYouTuberと体験してきました

3月26日(土)・27日(日)に東京ビッグサイトで開催される、国内最大級のアニメイベント「AnimeJapan2016」。
同じ会場で、アニメを好きなお子様や保護者の方お楽しみいただける別催事「ファミリーアニメフェスタ」が同時開催されます。
入場できるのは小学生以下のお子様と保護者の方のみで、入場無料です。
目玉企画は、「親御さんがお子さんを連れていきたくなるイベント」となるべく、アニメに関連するワークショップ。
昨年実施した「アニメづくり体験」のワークショップは、「自分が描いたちびまる子ちゃんが動く!」と大好評で、今年も継続することになりました。
今年は新たに、伝統工芸とのコラボレーション企画が加わります。

アニメ×伝統工芸!「ちびまる子ちゃん」を友禅で染色しよう

アニメーションと伝統工芸のコラボレーションは、2014年からスタートした「AnimeJapan」の人気企画のひとつ。
「日常生活に、伝統とアニメを」をテーマに、限定コラボグッズを展示・販売しています。
その反響を受け、今年は「ファミリーアニメフェスタ」でも伝統工芸とのコラボ企画を実施することに。
 
「伝統工芸技術で”ぬりえ”ができないだろうか」という発想から生まれたのが、江戸時代から続く染色技術「手描友禅」での「キャラクターハンカチ染色体験」です。
「ちびまる子ちゃん」などがあらかじめプリントされた木綿のハンカチを好きな色に染めて、その日のお土産として持ち帰っていただくことができます。
今回このイベントでご協力いただく東京都工芸染色協同組合さんにて、本番前の「プレ体験イベント」が行われたので、見学してきました。
 

手描友禅とは

着物などを鮮やかに染色する伝統工芸、友禅。
「加賀友禅」「京友禅」といった言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
江戸時代の扇絵師であった、宮崎友禅斎の名がその由来だそうです。
当時の人気デザイナー・友禅斎が描く絵柄を、着物の上に表現するべく、技術開発がなされました。
技術開発によって描き手が増え、さらに技術が開発され・・・徐々に、その技術自体が「友禅」と呼ばれるようになったというわけです。
 
京都にいた絵師たちは、自分を贔屓にしてくれる大名に連れられ、加賀や江戸に移り住み、そこでそれぞれに技術を発展させ、「加賀友禅」「江戸友禅」などと呼ばれるようになりました。
その違いは、使用する色合い程度のものだったようです。
京都では豪華絢爛な色彩、加賀では「加賀五彩」と呼ばれる5色を中心に、江戸では「わびさび」を感じる渋い色合い・・・といった具合です。 
しかし現在では、京都で修業を積んでから東京で仕事をするようなケースも多々あり、地域ごとの特色にそれほど大きな差はないとのこと。
数々の地域の友禅があるなか、今回の企画では、経済産業大臣指定伝統工芸品である「東京手描友禅」の職人さんにご協力いただきます。

友禅染の工程

「東京手描友禅」は絹に染色した染物のことを指します。
(ワークショップでは木綿に染色するので、実は、正確には「東京友禅」とは言えないんですね・・・。あくまでも”体験”なので、ご容赦を!)

さて、まずは絹に下絵を描きます。このとき使用されるのは、水で洗うと色が落ちる「青花液」というものです。
プレ体験イベントで講師を務めてくださった、東京都工芸染色共同組合の岩間さんが、下絵作業を見せてくださいました。
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細ーい筆で美しい花びらを描いていく様に、子どもたちの目も釘付け!
 
次に、完成した下絵をでんぷん糊などでなぞります。
糸目糊置(いとめのりおき)という作業です。
この糊が「壁」になり、ひとつの色ですべてが染まってしまう事態を防ぐのですね。
★IMG_1811_Fotor
岩間さんが持っている、三角錐。
こんな筒をつくって、糊を入れて絞り出すんだそうです。
ケーキのデコレーションが上手になるそうですよ!
 
縁取りが終わったら、染色です。
その工程を「友禅さし」といいます。樹脂顔料が用いられており、下絵のときの「青花液」とは違って、水で洗っても落ちません。
模様の色さしが終わったら、「引染(ひきぞめ)」という工程に。生地の地の色を入れていく作業です。
ここまで終えたら、下絵の液の色や、糊を落とします。
昔は川の水で流していたそうで、冬の風物詩とも言われていた「友禅流し」とは、この作業のことを指します。
最後に細かな装飾や補正作業をする「仕上げ」工程を経て、完成します。

キッズYouTuberさんたちが染色体験

「ファミリーアニメフェスタ」のワークショップで行う染色作業は、上記工程で言うところの「友禅さし」の疑似体験です。
男の子は「おじゃる丸」、女の子は「ちびまる子ちゃん」の色つけをすることに。 
YouTubeの人気チャンネル「がっちゃんねる★TheGacchannel」のがっちゃんと、「せんももあいチャンネル」の、せんのすけくん&ももこちゃんたちが挑戦してくれました。

 

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これが、理想形です。

ところで、あらかじめ金色の下絵イラストが描かれているのが見えますか?
この下絵、なんと職人さんたちがフリーハンドで描いてくれています。
機械で一気にプリントしていると思い込んでいたので、あまりの精巧さに震えました・・・。
職人さんって、やっぱりすごいです。
 
さて、布がピンと張った状態のまま染色したいので、布の裏に竹を指し、その竹を持って染色しなければなりません。
★IMG_1823_Fotor
こんな具合です。なかなか難しそう・・・。
 
筆にとる顔料は、少なすぎても多すぎてもいけません。
少なければ染まらないし、多すぎると滲んでしまいます。
 
そんななか、組合の岩間さんが舌を巻くほどの腕前を見せてくれたのは、ももこちゃん
★IMG_1830_Fotor
全然滲んでいません!すごすぎる。
お兄ちゃんのせんのすけくんとの2ショットも、どうぞ!
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このあと、せんのすけくんは見事な「画伯」ぶりを見せてくれました。
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絵心ありすぎ!! 
 
がっちゃんは、まるでゾーンに入ったかのように、染色に没頭していました。
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完成後は、この笑顔です。
★IMG_1838_Fotor

キッズのカリスマ!「がっちゃんねる」「せんももあいチャンネル」でもプレ体験の様子をチェック

YouTubeに動画投稿する「YouTuber」が巷を賑わせていますが、その視聴者の多くは小学生以下のお子さん、という話を耳にしたことがあります。
小さなお子さんが自らタブレット端末などを操作して、視聴されているとか。

そんな同世代のキッズたちから人気を集めるカリスマYouTuberが、この日参加してくれた「せんのすけくん&ももこちゃん」と「がっちゃん」なのです。
染色体験の様子は、それぞれのYouTubeチャンネルからご覧いただけます。
 
せんももあいチャンネル Sen, Momo & Ai Channel
せんのすけくん、ももこちゃん、そしてまだ1歳の小さなあいこちゃん、3兄妹のチャンネルです。
なんと2006年から開設されている老舗チャンネルで、視聴登録者数は56万人以上!
お子さんたちがおもちゃで遊んだり、ごはんを食べたり、お菓子をつくったりする様子が収められた動画の数々は、なんだかホームビデオを見ている気分にさせてくれます。
 
のびのびと楽しそうに友禅体験をしてくれた様子はこちらの動画からご覧いただけます。
昨年の「ファミリーアニメフェスタ」開催前にも、ワークショップのプレ体験ということで「アニメ制作体験」にお越しいただきました。
そのとき公開していただいた動画の再生回数は、61万回以上というから驚きです。
がっちゃんねる★TheGacchannel
現在6歳の「がっちゃん」によるチャンネルで、おもちゃやお菓子の紹介や、がっちゃんの好きな鉄道関連イベントで楽しんでいる動画を観ることができます。
YouTuberデビューは3年前にもかかわらず、既に視聴登録者数は22万人を超え、テレビ取材を受けるほどの人気者です。
がっちゃん自身がYouTubeをよく観ていたことがYouTuberになるきっかけだったそうで、その笑顔やコメントは、まるでタレントさんのよう!
 
友禅体験の様子は、こちらからご覧いただけます。
「せんももあいチャンネル」と同じく、がっちゃんにも、昨年のアニメ制作体験会にお越しいただきました。
1年前の姿と見比べて、ついつい「大きくなったんだな~」なんて思ってしまいます。

「ファミリーアニメフェスタ」開催概要

3月26日・27日に東京ビッグサイトで開催される「ファミリーアニメフェスタ」。
ご紹介した「手描友禅体験」のほかにもワークショップがあります。

「ちびまる子ちゃん」がプリントされたパンケーキや、
まるちゃん①


自宅での再現に挑戦したくなる「あらいぐまラスカル」のしっぽを模したカレーも食べられますよ。
ラスカレー②
 
お子さまと一緒に、ぜひ、会場に足をお運びくださいませ!

www.family-animefesta.jp

twitter.com

ハッシュタグ→#famianifesta

 

※画像コピーライトは下記のとおりです
「ちびまる子ちゃん」 © さくらプロダクション / 日本アニメーション
「あらいぐまラスカル」 © NIPPON ANIMATION CO., LTD.