12月24日・31日の「ちびまる子ちゃん」は原作エピソードを放送！1996年にアニメ化したものをリメイク

2017年12月24日（日）と31日（日）の2週にわたり、毎週日曜夕方6時から放送中のアニメ『ちびまる子ちゃん』は、「ちびまる子ちゃんのクリスマス＆大みそか原作スペシャル」と題して、原作で人気の高いエピソードを放送します！

クリスマスイブの24日は「『屋根裏のクリスマスパーティー』の巻」（写真左）、大みそかの31日は「『まる子の買った伊勢エビ』の巻」（写真右）を放送するのですが、両エピソードともに約20年前の1996年12月に初アニメ化。今回はそのリメイク作品なんです。

「『屋根裏のクリスマスパーティー』の巻」は、はまじの家にあるという屋根裏部屋で、まる子、たまちゃん、花輪くん、ブー太郎、はまじという顔ぶれでクリスマスパーティーが開催されることになるというエピソード。

上の画像はその1シーンなのですが、今年放送されるものが左側、96年に放送されたものが右側です。表情の微妙な差などもありますが、最大の違いは「画角」！

2003年から2011年にかけてテレビが地上アナログ放送からデジタル放送に移行したことに伴い、それまで4:3だった画角が、横長の16:9に変わったのです。

上は、お母さんに頼まれてかまぼことタイの切り身を買いに来たまる子が、魚屋のおじさんに見せてもらった伊勢エビの豪華さに心奪われ一緒に買ってきてしまうという「『まる子の買った伊勢エビ』の巻」の一幕。画角に加えて演出担当スタッフも当時とは異なるため、同じシーンでも見せ方が変化しています。

そんな裏話もある、「ちびまる子ちゃんのクリスマス＆大みそか原作スペシャル」。原作エピソードならではの、「これぞ『ちびまる子ちゃん』！」と老若男女問わずお楽しみいただける2作品です。クリスマスイブと大みそかに、ぜひともお楽しみください。

11月に開設した公式YouTubeチャンネル「ちびまる子ちゃんねる」では、「『まる子の買った伊勢エビ』の巻」に登場するまる子の着彩作業を見学しました。

かつてはセルと呼ばれる透明シートに専用の絵具を1枚ずつ塗っていた（「セル画」と呼ばれるものです）のですが、いまやパソコン作業に！2013年に『サザエさん』がセル画制作を廃止したのを最後に、現在のTVアニメはすべてデジタル制作のもと、放送されています。

手法は手描きとデジタルで変わったものの、「キャラクターごとに指定された色を塗る」という点は不変です。左の写真はアニメのもとになっている線画ですが、ここに指定色の番号がメモされていました。

デジタル制作ならではの工夫だと思ったのは、白色の塗り方。

画面が白いので、「白色の塗り忘れ」という事態が起こってしまうことがあるのだそう。透明の「セル」に白い絵の具を塗っていたころには、あまりなかったことだと思います。その予防のために、この日見学させてくれたスタッフは……

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こんなふうに、わざとわかりやすい色（写真上だと水色部分）を塗って、最後に白色に塗りなおしていました。

デジタル化したことで制作現場はラクになったのでは、という印象を持ってしまいますが、「絵の具の色があるかどうか」という制限が取り払われたことで、色に対して際限なくこだわれるようになってしまったり、デジタル制作ならではの悩みもあるそうですよ。

またスタジオの様子などもご紹介していけたらと思います！

高木淳監督も

「今回放送するお話は、クリスマスイブ、大みそかにぴったりのお話です。両方とも、さくら先生の漫画原作で、とても面白い作品になっていると思います。
年末の忙しい時期ですが、みなさんに観ていただき、楽しんでもらえたら嬉しいです。」

と語っている「ちびまる子ちゃんのクリスマス＆大みそか原作スペシャル」、放送日時は下記の通りです！

・放送時間　午後6時00分～6時30分　
　※前半・後半パートを通して1エピソードを放送します

・12月24日（日）「『屋根裏のクリスマスパーティー』の巻」
・12月31日（日）「『まる子の買った伊勢エビ』の巻」

11月22日に開設したばかりの、できたてチャンネルです。アニメでは見ることができないまるちゃんの姿をいろいろ配信していきますので、ぜひチャンネル登録のほど、よろしくお願い申し上げます。

日本アニメーション（株）では、ライセンス管理をしているアニメ「ちびまる子ちゃん」、「あらいぐまラスカル」をはじめとする「世界名作劇場」シリーズ、アニメ「うっかりペネロペ」および絵本キャラクター「ペネロペテタンレール」などのライセンシー様を募集しております。

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